円地文子「女坂」とLUPICIAの「一二三」
「tearoom Rose」にお越し下さり
有難うございます😊
最近、断捨離にチャレンジするのですが、
いちいち手を止めてしまうことが多くて。
その最たるものが本。
なかなか思い切って捨てられません。
結局そのまま読み始めて、お片付け終了。
私の手を止める本は色々あるのですが、
よく再読する本の一つがこれ。
円地文子さんの「女坂」。
中学生の時だったか、
モーパッサンの「女の一生」を
読んで以来の衝撃。
「女の一生」は、結婚怖っ!と
結婚に対する夢と憧れをぶち壊してくれた
名作でした・・・(ノ_<)
映画もありますが、
モーパッサンの「女の一生」は
小説で読むのが一番良かったです。
さて、ご存知の方も多いと思います。
この「女坂」は、明治初期が舞台。
敏腕地方官史の妻・倫(とも)が
主人公(ヒロイン)です。
物語は夫の命を受け、夫の妾を探しに
上京するところから始まります。
いくら敏腕で出世街道をひた走るとはいえ
正妻に「妾というといやに表立つが
お前にも小間使いだ・・・」などと
うそぶき、妻妾を同居させ、
女性関係についてはやりたい放題で
勝手な夫。
一言も文句も言わず気丈に家を
守り耐えるのは、結局そんな夫を
愛しているからなのか。
夫をはじめとして、男たちの
女遊びの後始末まで面倒をみる倫。
決して表立って不平不満は
表さない明治の女。
しかしその表情の下には、実は
燃え激る夫への想いと嫉妬などの
さまざまな熱く複雑な想いが‼️
男の性、女の性とは。
古い時代の女の話、では終わらない
感動というより心の奥深くに刺さり
ずっと残って根ずくような
忘れられない作品。
そして、何度もまた読みたくなる
素晴らしい作品でした。
まだ読まれてない方は、是非一度
お試しください🤗
実は、この本、こちらで知りました。
この本に出会ったときは、もうとっくに
20代は過ぎていましたが (^∇^) 。
もちろん、既読の小説もありましたが
林真理子さんの語り口も心地よく、
とても参考になりました。
和書・洋書合わせて54作品が
紹介されています。
幾つになっても、良い作品に出会えるのは
自分の世界を広げてくれる、嬉しくて
貴重な体験です。
さて、今回は、主人公倫(とも)の
で私的イメージでお茶を用意してみました。
テーブルクロスも小物も和風を意識。
主人公のイメージから
豪華なスイーツよりは、ちょっとした
素朴な和風のお菓子を少量摘むイメージで。
庭に咲いていた、ぼかしの椿を飾りました。
お茶はLUPICIAの「一二三(ひふみ)」。
玄米、あられ、古代米の三種類の素材を、
上品な風味の雁ヶ音ほうじ茶にブレンド。
香ばしさの中にやさしい味わいを感じる
玄米ほうじ茶なのだとか。
飲みやすく、香ばしさがお口に広がります。
そしてほんのり甘みも感じる
ホッとするお茶でした。
片付けようと思うのだけれど、
また、元に戻すを繰り返す私。
断捨離できる日は来るのでしょうか。
不安です(ノ_<)。
本日も、最後までお付き合いくださり
有難うございました。
またのお越しを
お待ちしております。
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